保育園の種類や違い、それぞれの施設のメリット・デメリットを徹底解説!

スポンサーリンク
※当ブログはアフィリエイト広告を掲載しています
保育園の種類や違い、それぞれの施設のメリット・デメリットを徹底解説! 保育園について

「保育士として働きたいけど、保育園って種類が多すぎてどこを選べばいいのか分からない」

「それぞれの保育園のメリット・デメリットを知ってから一番合うところで働きたい」

こんなお悩みを解決します。

認可保育園なのか無認可保育園なのか。

はたまた、小規模?大規模?認定こども園??

「保育園」と一口に言っても、その種類は様々あり、迷ってしまう保育士さんも少なくありません。

そこでこの記事では、現役保育士が保育園の種類やそれぞれの違い、そしてメリット・デメリットについて解説します。

この記事を読めばわかること
  • 保育園の種類一覧
  • 保育施設ごとの特徴やメリット・デメリット

保育園の種類一覧

保育園の種類一覧

保育園は大きく「認可施設」「認可外施設」の2つに分かれます。

さらに、「認可施設」は6種類、「認可外施設」は2種類あります。

保育施設一覧
保育園の種類
  • 認可保育園
  • 小規模保育園
  • 事業所内保育所
  • 認定こども園
  • 家庭的保育
  • 預かり保育付き幼稚園
  • 認証保育所など
  • その他(ベビーホテル、託児所、従業員専用の企業内保育所など)

認可保育園と認可外保育園の違いはについては、こちらの記事にまとめていますのでご覧ください。

保育施設ごとのメリット・デメリット

保育施設ごとのメリット・デメリット

それぞれの保育施設の特徴やメリット・デメリットをお伝えします。

認可保育園のメリット・デメリット

認可保育園は、定員が20名以上の施設で0歳~就学前まで通うことができます。

運営事業者市町村、社会福祉法人、NPO、学校法人、宗教法人、民間企業など
預かる対象保育の必要性が認められた0歳~小学校就学前までの子ども
保育時間7時半ごろから18時頃(1日11時間までが基本)
メリット
  • 給食があるため、お弁当を作る手間が減る
  • 開所・閉所時間もある程度定まっているため、急な残業がほとんどない
  • 公立保育園に就職できれば、公務員扱いで福利厚生も充実している
  • 国の補助金があるため、運営が安定していて潰れる心配が少ない
デメリット
  • 行事が多く、残業続きになる可能性もある
  • 公立園は倍率が高く、希望してもなかなか働けない
  • 古くからのしきたりや暗黙の了解があり、働きづらいことも

一般的に、認可保育園は設備面や保育者の人数の面で”良い”というイメージがあります。

実際に、私の働いていた認可保育園では、基本的な設備に加え、若手、中堅、ベテランと様々な保育士も揃っていました。

ちなみに、私が働いていた園のお給料事情は以下の通りです。

【月々のお給料】約21万円

【ボーナス】2か月分

【福利厚生】健康診断、住宅手当(2万円/月)、職員専用の休憩室あり、エプロン貸与 など

私の友人が働いていた認可保育園では経営陣の保育方針に現場がついていけず、辞めていったりする人も多かったそうです。

こういった園を選んでしまうと、毎日のように「辞めたいけど、子どもは可愛いし・・・でも辞めたい・・・」とグルグル悩んでしまう日々を送ることになりかねません・・・

実際に私の友人も上記のような感じで、ずっと悩んでいました。

せっかく就職したのに、すぐに退職・・・という事態を避けるためにも、面接を受ける際に、一度園内を見学しておきましょう。

ちなみに、私は認可園に就職する際に転職エージェントを利用しました!

転職エージェントを利用すると、専任のアドバイザーが付いて転職をサポートしてくれます。

アドバイザーの立場であるからこそ知り得た、園の内部情報なども教えてくれるため、転職先探しにかなり役立ちます♪

また、自治体の転職サービスを利用するのも1つの手です。

自治体の保育士転職サービスでは、保育士資格を持っているけど、働いた経験が少ない、現場を長く離れているから不安・・・という方向けに講習を行うこともあるので心配ありません。

小規模保育園のメリット・デメリット

小規模保育園は、定員が19名以下施設で0歳~小学校就学前までの子どもを受け入れています。

これまでは、0歳~2歳(年度中に3歳になる子ども)が受け入れの対象でしたが、2023年4月より条件付きで3歳~就学前の子どもも受け入れ可能になりました。

ただ、3歳以上の子どもも受けれている施設はまだまだ少ない状況です。

過疎地やへき地などで近くに教育・保育施設(幼稚園、
保育所、認定こども園)がない場合や、きょうだいで別々の施設に通園せ
ざるを得ない場合、集団生活を行うことが困難である場合など、保育の体
制整備の状況その他の地域の事情を勘案して、3歳以上児の保育が必要な
場合には、3歳以上児を受け入れることも可能です。

こども家庭庁「小規模保育事業における3歳以上児の受入れについて」
運営事業者市町村、社会福祉法人、NPO、学校法人、宗教法人、民間企業など
預かる対象保育の必要性が認められた0歳~小学校就学前までの子ども
保育時間7時半ごろから18時頃(1日11時間までが基本)
メリット
  • 園児の数が少なく職員の配置基準に余裕があるため、ゆとりをもって保育ができる
  • アットホームな雰囲気の中で子どもと関われる
  • 個々の子どもに合わせて保育ができる
デメリット
  • 3歳以上の受け入れ態勢が整っていない園もある
  • 園庭や遊具が少ないため、外出が多くなる

0歳~2歳までを小規模園で過ごし、3歳から転園というパターンもあるあるです。

私の友人も0歳~2歳を受け入れている小規模園で働いています。

3歳になると園児は転園してしまうため、毎年年度末は寂しい・・・と話していました!

参考に、お給料面について聞いてみました♪

【月々のお給料】約20万円

【ボーナス】2ヵ月分

【福利厚生】借り上げ社宅制度(上限8万円)、エプロン貸与、給食費補助あり、研修あり など

借り上げ社宅制度の対象なので、家賃の手出しがほとんど無く、月々の出費がかなり抑えられると話していました!

事業所内保育園のメリット・デメリット

企業や病院などが設置する保育施設で、その企業(病院)で働く従業員の子どもに加え、保育を必要とする地域の子どもも受け入れの対象です。

原則0歳~2歳(年度中に3歳になる子ども)が受け入れの対象となっており、3歳以上は連携園に優先的に入園できます。

運営事業者医療法人、民間企業など
預かる対象保育の必要性が認められた0歳~2歳までの子ども
保育時間7時半ごろから18時頃(1日11時間までが基本)
メリット
  • (保護者が企業に勤めている場合)連絡が取りやすい
  • 大きなイベントが少なく、負担が軽い
デメリット
  • 園庭や遊具がない(少ない)、保育室が狭い園も多く、遊びを考えるのが大変

私も働いていた経験があります。

子どもに何かあっても、保護者がすぐ近くで働いているので連絡を取りやすいです♪

ただ、仕事中の連絡を快く思っていない保護者の方も一定数います・・・

企業が設置している保育園では、保育士も設置している企業の社員として扱われることもあります。

特に大企業の場合、福利厚生や手当などの充実も期待できますよ♪

ちなみに、私は地方の院内保育園で働いていました。

気になるお給料はこんな感じ!

【月々のお給料】約20万円

【ボーナス】2か月分

【その他】住宅手当(月々1万円)

お給料はそれほど高くありませんでしたが、残業や持ち帰りの仕事がほとんどなかったことや、受け入れる子どもの数が少なくゆとりをもって保育できることにメリットを感じました♪

認定こども園のメリット・デメリット

幼稚園と保育園の両方の機能を併せ持つ施設です。

0歳~小学校就学前までの子どもが対象で、保護者が働いている・いないに関わらず、利用が可能。

利用可能な時間は、最短4時間~最長11時間(保育標準時間)と保育区分により異なります。

【保育区分】

区分対象利用可能な施設施設利用時間
1号認定・保育を必要とする事由に該当しない
 (保護者の妊娠・出産、就労、疾病など)
・教育を希望する
・3歳~小学校就学前までの子ども
幼稚園・認定こども園4時間/日
(標準時間認定)
2号認定・保育を必要とする事由に該当する
・3歳~小学校就学前までの子ども
保育園・認定こども園1日最長11時間
(保育標準時間)
1日最長8時間
(保育短時間)※
3号認定・保育を必要とする事由に該当する
・0歳~2歳までの子ども
保育園・認定こども園・地域型保育1日最長11時間
(保育標準時間)
1日最長8時間
(保育短時間)※
認定の必要なし・保育を必要とする事由に該当しない
・3歳未満の子ども
一時預かり事業など
運営事業者市町村、社会福祉法人、NPO、学校法人、宗教法人、民間企業など
預かる対象希望するすべての0歳~小学校就学前までの子ども
保育時間7時半ごろから18時頃(1日最長11時間までが基本)
※「保育標準時間」→保護者が概ね月120時間以上就労している場合に適用される
※「保育短時間」→保護者が概ね月120時間に満たない就労をしている場合に適用される
メリット
  • 保育園だけでは学べない「幼児教育」にも触れることができて、スキルアップになる
  • 縦割り保育を行う施設も多く、異年齢交流ができて成長のきっかけになる
デメリット
  • 行事やイベントが多く負担になることもある
  • 幼稚園のやり方に慣れず、精神的に負担にを感じてしまうことも

認定こども園もさらに、保育園が運営している「保育園型」と幼稚園が運営している「幼稚園型」に分かれます。

私の友人が働く「幼稚園型」の認定こども園では、通常の保育に加え、幼児教育でリトミックやスポーツ、英会話なども積極的に取り入れているそうです。

ふわ
ふわ

通常の保育園では経験できないことも多いため、仕事にハリがある!と友人は話していました。

ちなみに、お給料についても聞いてみました(笑)

【お給料】約19万円

【ボーナス】年2回(4か月分)

【その他】年間休日120日以上、制服貸与、保育士システムやタブレット導入 など

月々のお給料は高くないものの、ボーナスが4か月分あるのは嬉しいですよね。

年間休日も多いことや、保育システムの導入などICT化が進んでいる園のようで日々の業務負担がかなり軽減されていると話していました♪

家庭的保育のメリット・デメリット

特別な研修を受けた保育者が、保育者の自宅やアパート・マンションの一室で0歳~2歳までの子どもを受け入れます。

保育者一人あたり3名までの子どもを受け入れることが可能です。

運営事業者市町村、社会福祉法人、NPO、学校法人、宗教法人、民間企業など
預かる対象保育の必要性が認められた0歳~2歳までの子ども
保育時間7時半ごろから18時頃(原則1日8時間)
メリット
  • 保育士の目が行き届き、1人1人に手厚い保育を提供できる
  • 保護者と密にコミュニケーションが図れる
  • 自分で開業した場合、理想の保育ができる
デメリット
  • 自分で開業した場合、経営管理が大変
  • スペースに限りがあり、保育がマンネリ化しやすい

開業している園に保育士として採用されるパターンもありますが、家庭的保育は保育者1人もしくは2~3人ほどで構成されるため募集は少ないのが現状です。

自分で家庭的保育室を開業することもできます。

個人事業主となるため、経営管理の負担や責任も大きくなりますが、自分で保育方針を決め実践できるため、「保育園に雇用されているけど、思うような保育ができない・・・」と悩んでいる方にもおすすめの働き方です。

ちなみに、開業する場合は保護者から受け取る保育料に加え、自治体の助成やサポートを受けられます。

東京都江戸川区の場合

【助成金】

  • 環境整備費 月額4万円~
  • 保育補助費 月額:乳児1人につき89,960円
  • その他、延長保育加算、期末援助費(年2回)、精励報奨金(保育実績に応じた賞与)、永年勤続報奨金、退任慰労金等

【サポート】

  • 年間研修
  • 保育士による巡回指導
  • 保育室の運営に関する相談窓口の設置
  • ベビーカーやベッドなど保育用品を無償で貸し出し

月の収入の目安として、保育料+補助金で

1人保育の場合:月額14万円程度 

2人保育の場合:月額26万円程度

になるようです♪

江戸川区の場合は、預かる子どもがいない期間も「環境整備費」は受け取れます。

【参考】

江戸川区ホームページ

預かり保育付き幼稚園のメリット・デメリット

幼稚園に通う3歳以上の園児を対象に、規定の幼稚園時間(9時頃から14時頃)以外の早朝や夕方も延長して子どもを預かります。

幼稚園が休みの土曜日夏休み・冬休みなどにも、受け入れている施設も多いため働いている保護者でも預けやすいのが特徴です。

令和元年現在、7割の幼稚園で預かり保育の機能が取り入れられています。

運営事業者市町村、社会福祉法人、NPO、学校法人、宗教法人、民間企業など
預かる対象満3歳~小学校就学前までの子ども
保育時間7時半ごろから18時頃
メリット
  • 預かり保育以外の子どもは14時ごろで降園するため、保育園と比べて時間的に余裕がある
  • 幼児教育に触れることができる
デメリット
  • 「幼稚園教諭免許」をもっていないと採用されないこともある
  • イベントや行事の数が多いことも

預かり保育付き幼稚園は、あくまでも幼稚園であるため保育士資格のみでは採用されない場合もあります。

お給料については、令和4年賃金構造基本統計調査によると額面給与26万7,400円、ボーナスは年間約78万6,000円という結果でした。

ふわ
ふわ

あくまでもお給料の平均金額です♪これよりも低い園はもちろん、高い園もあります!

認証保育所のメリット・デメリット

認証保育所とは自治体独自の基準を満たした保育施設です。

国が定めた基準から外れるため、認可外施設に区分されます。

東京都のほか千葉市や横浜市、大阪市、浜松市などに設置されています。

自治体独自の認証を受けた施設
  • 神奈川県横浜市・横浜保育室
  • 埼玉県さいたま市・ナーサリールーム、家庭保育室
  • 宮城県仙台市・せんだい保育室
  • 静岡県浜松市・認証保育園
  • 大阪府堺市・認証保育園

A型とB型の2種類に分かれており、受け入れ対象の子どもの定員・年齢層が異なるのが特徴です。

【A型】

対象:0歳~小学校就学前までの子ども

定員:20人~120人

【B型】

対象:0歳~2歳

定員:6人~29人

運営事業者市町村、社会福祉法人、NPO、学校法人、宗教法人、民間企業、個人など
預かる対象0歳~小学校就学前までの子ども
保育時間7時ごろから22時ごろ(13時間以上)
メリット
  • 駅から徒歩10分圏内に設置されている園が多く、通勤に便利
  • 小規模園、大規模園があり、自分に合う園を選択できる
デメリット
  • まだ全国的に普及していないため、求人数は少な目
  • シフト制で勤務時間が不規則になる

お給料に関しては初任給で20万円以上に設定している園もあります。

求人を探してみると、下記のように保育士の平均給与約25万円に近い園も。

認可外保育園 給与

保育士専用の転職エージェントを利用すると、休日や給与、雇用形態なども指定して仕事を探すことができるので手っ取り早く自分に合った園が見つかります♪

保育園の種類やメリット・デメリットに関するよくある質問

保育園の種類やメリット・デメリットに関するよくある質問

最後に、保育園の種類やそれぞれの施設のメリット・デメリットに関するよくある質問にお答えします。

保育園と認定こども園どちらがいい?

どちらにもメリット・デメリットがあるため、”どちらがいい”とは言い切れません。

メリットデメリット
保育園・公立園を選べば、公務員としての待遇が受けられる
・給食があってお弁当の準備が不要
・保育時間が長く、残業が発生しやすい
認定こども園・保育と教育の両方を経験できてスキルアップになる・イベントごとが多くて業務負担が大きくなる
・お弁当が必要な場合もある

参考に、園を選ぶ際のポイントをまとめました。

  • 通える範囲にある
  • 条件に合う(お給料、勤務時間、福利厚生など)
  • 相性はどうか(働く保育士の雰囲気や子どもの様子、園長の人柄など)

候補の園はなるべく一度見学に行くのがおすすめです。

自分の子どもがこの園で働いたらどうかな?と様子を想像しながら、より合いそうな園を選んでみましょう。

認可外保育園は怖い?

「認可外保育園」=怖い・悪いというわけではありません。

認可外保育園のなかにも、認可保育園と変わらない保育環境が整っている施設も多数あります。

一方で、施設が狭い、保育の質が悪いなど子どもを預けることに不安の残る施設も存在するのが現状です。

認可外保育園のメリット・デメリットが知りたい

認可外保育園のメリット・デメリットはこちら。

メリット
  • 英会話やリトミックなど特色のあるプログラムを提供している施設もあり、経験値があがる
  • ICT化が進んでいる施設もあり、業務負担が軽減される
  • 小規模園も多く、子どもと丁寧に関われる
デメリット
  • 施設ごとに保育環境や保育の質に差があって、苦労することも
  • 土日や夜遅くまで開所している園を選ぶと、勤務時間が不規則になりがち
  • 国からの補助金を受けていないため、経営が不安定になってしまうことも

幼稚園と保育園では就学後に差が出る?

お茶の水女子大学名誉教授の内田伸子先生の研究によると、「幼児期に読み書きの能力の差があっても、小学校1年生の6月には差はなくなる」そうです。

就学前に読み書きができたからといって、その能力がずっと続くというわけではないようです。

まとめ:保育園の種類や違い、それぞれの施設のメリット・デメリットを徹底解説!

この記事では、保育園の種類や違い、それぞれの施設のメリット・デメリットを徹底解説しました。

保育施設は種類が多く、それぞれの特徴やメリット・デメリットも様々です。

園ごとの特色を知って、お子さんに一番ぴったりな施設を選んでみてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました