こんなお悩みを解決します!
この記事を読めば、放課後等デイサービスで働く保育士の役割が分かり、思い切って転職に踏み出せるようになりますよ♪
私も、保育園から放課後等デイサービスに転職した経験があります!
この記事では放課後等デイサービスで働く保育士の仕事内容や、働くメリット・デメリットについて実体験を元に解説します。
「放課後等デイサービスで保育士として働いてみたい」「保育士資格を活かして転職したい」という方は記事を読み進めてください!
それではさっそくまいりましょう♪
放課後等デイサービスってなに?
放課後等デイサービスとは、発達に凸凹がある子どもたちが放課後や学校の休み期間中に利用できる福祉サービスです。
児童館とは違うの・・・?
専門性の高い児童館のようなイメージかな!
放課後等デイサービスは大きく2種類に分かれます。
対象 | 支援内容 | |
重症心身型 | ・重度の知的障がいや身体障がいをもつ子ども ・医療的ケアが必要な子ども | ・リハビリ ・医療的ケア(痰吸引、酸素管理など) ・日常生活支援(入浴、排泄、食事など) ・療育(感覚遊びなど) |
一般型 | ・軽度~中度の障がいをもつ子ども(発達障がい、知的障がい、身体障がいなど) | ・日常生活トレーニング(調理、買い物など) ・社会性のトレーニング(集団遊びなど) |
重症心身型には、看護師や理学療法士など医療スタッフが必ず配置されています。
仕事内容が気になる方はコチラから飛ばし読みしてください♪
放課後等デイサービスと児童発達支援の違いは?
放課後等デイサービスと児童発達支援は、どちらも発達に凸凹のある子どもたちを支援する福祉サービスですが、対象者や利用時間に違いがあります。
対象 | 利用時間 | |
放課後等 デイサービス | 6歳(小学生)~18歳(高校生)までの子ども | ・放課後 ・土曜日や長期休暇中 |
児童発達支援 | 0歳から6歳(就学前)までの幼児 | ・日中(午前、午後) |
放課後等デイサービスと児童発達支援どっちで働くのがいい?
どちらの仕事も保育士の資格を活かせて、専門的な知識も働きながら学ぶことができます。
どちらがいいかは、その人次第!私の主観でお話しますね。
時間にゆとりが欲しいなら「放課後等デイサービス」
放課後等デイサービスは、平日は基本的に学校が終わるお昼以降(14時ごろ~)から子どもが来るため、午前中が空くことが多いです。
空いた時間で、記録の記入やその日の療育の準備などゆとりをもって働けます。
保育園と同じ感覚で働きたいなら「児童発達支援」
年齢層からみて、児童発達支援のほうが保育園に近い感じで働くことができます。
午前の部・午後の部の2部制で子どもを受け入れる事業所や、朝から昼過ぎまで支援を行う事業所など1日を通して子どもと関わる時間は、保育園よりも短いことが多いです。
放デイ・児童発達支援ともに、子ども5人に大人1人の配置基準が設けられています。
10名を4人~5人で支援する事業所も多いため、1人1人に手厚く関わることができます。
家庭と両立するなら「児童発達支援」
児童発達支援は、子どもを朝から受け入れるため職員の勤務時間も8時30分頃~17時過ぎの施設が多いです。
一方で、放課後等デイサービスは夕方の時間帯に預かるため10時頃に出勤し~19時頃に退勤と、少し遅め。
子育てするとなると時間的に厳しいな・・・と感じます。
放課後等デイサービスでは保育士が歓迎される理由
放課後等デイサービスで、保育士は歓迎されます。
保育士をもっていれば、採用確率もグンとアップ!
放課後等デイサービスにも、保育園と同様に人員配置基準があります。
子ども10名に対して、2名以上の児童指導員または保育士が必要!
この要件を満たさないと、放課後等デイサービスを運営することはできません。
また、直近の報酬改定で”経験5年以上の保育士等を配置”すると、事業所に入る報酬がアップするようになりました。
採用するなら、資格や経験のない人より、経験のある保育士のほうが事業所の経営面的にもいいよね!
保育士|放課後等デイサービスの仕事内容が知りたい!
保育士の毎日の仕事は、ザックリとこの4つ。
数か月に1回、個別支援会議といって子どもそれぞれの支援の内容や現状について話し合う会議などもあります♪
療育内容の検討・準備
毎日の療育内容を検討し、必要な準備をします。
療育内容は、「個人で考える→集団で揉む」というのがよくある流れ!
療育内容と聞くと、難しいイメージを持つ人も多いはず・・・
子どもの伸ばしたいところを考えながら、毎日の保育内容を検討するのと同じ!
誰もが知っている遊びが、見方を変えると立派な療育になるんです♪
例:椅子取りゲーム
- 勝ち負けを経験する
- 集団でのルールを守る
- 協調性や社会性を育む
- 集中力を養う など
放課後等デイサービスは、4~5人の職員でアイディアを出し合いながら内容を検討します。
正担任が4~5人いるようなイメージ♪
保育園のように、1人で頭を悩ませる必要は無いんです!
基本的に午前中は子どももいないので、職員同士で試しに遊んでみることもあります♪
活動の準備も職員みんなで行うので、保育園のような持ち帰りは一切ありません!
療育の提供
子どもが施設にやって来たら、療育の提供スタート。
平日(学校の日)は2時間~3時間、土曜日(祝日)は、5時間ほど。
集団活動と自由遊びを組み合わせて行います。
給食は無いので、土曜日(祝日)は子どもたちは、お弁当を持参します。
施設によっては、排泄が自立出来ていない子どももいるため、サポートを行うこともあります。
送迎
放課後等デイサービスは基本的に、支援者が子どもの送迎をします。
施設の方針で、送迎なしのところもあるよ♪
学校(自宅)に子どもを迎えに行き、療育が終わったら自宅に送り届けます。
軽自動車やファミリーカーなど施設ごとに、だいたい3~4台所有しています。
書類業務
保育園と違って、書類関係の業務も少ないのが放課後等デイサービスの良いところ!
毎日行う書類業務は「提供記録」の記入くらい。
提供記録は、その日の様子や出来事を子どもごとに100字ほどでまとめます。
子どもの利用が10名ある日でも、スタッフが4~5人いるので、1人あたり2名の記録を書けば終了!
15分~20分ほどで書き終わるよ♪
1日のスケジュール
1日のスケジュールはこんな感じ!
平日は、昼休みもしっかり取れる!保育園みたいに、子どもを見ながらご飯をかきこむこともありません(笑)
保育士が放課後等デイサービスで働くメリット・デメリット
放課後等デイサービスはメリットの多い働き方です♪
メリット:時間にゆとりをもって働ける
前述でもお伝えしているとおり、とにかく保育園より時間にゆとりをもって働けます。
書類業務も少ないし、そもそも提供時間が短い!
保育園では、4・5歳児になると保育士1人に対して25名の園児が基本。
子どもがいる時間帯はトイレに行くのもタイミングをつかむのが難しいですよね。
私のいた園にも、膀胱炎になってしまった保育士がいました・・・
子どもが帰ってからも、製作物や書類作成など家に持ち帰られないと時間が足りない。
ブラック園では、残業代もつかないのが当たり前・・・
放課後等デイサービスなら、子どもがいない時間帯が長いので必要な作業は全て就業時間内に済ませられます♪
放課後等デイサービスは、保育士(児童指導員)1人に対して5人の子どもが基本。
ただ、多くの施設では手厚く人員を配置しているので、1人あたり2名~3名の子どもを見ることになります!
子ども1人1人にゆっくりと丁寧に関わりたいという保育士さんにもおすすめ。
一部ブラックな職場もあるので、選ぶ時は転職エージェントを通しましょう。
メリット:人間関係のストレスが少ない
放課後等デイサービスは、スタッフ数が1事業所あたり5名~6名ほど。
男女比が半々な施設も多く、保育園のように女同士のバチバチな争いなんかもほぼありません。
パートさんは基本、昼から出勤なので朝から施設にいるのは、2名~3名!
”職員同士の仲が良い”ことを売りにしている保育園で働いたことがありますが、実情は全く違い・・・
派閥やベテラン保育士からの嫌味などなど(涙)
妊娠も順番性で辛そうな同僚もいました。
もちろん、全ての放課後等デイサービスの人間関係が良いというわけではありません。
私は、保育園の人間関係にストレスを感じて辞めたので、人間関係を重視して次の職場探しをしました!
放課後等デイサービスは特に人で不足のところが多いのが現状。
施設側は一刻も早く人手が欲しいため、多少人間関係の悪い職場でも、そのことを隠す可能性もあります。
完全無料で使えるのがありがたい!
メリット:キャリアアップもできる
放課後等デイサービスで働くと、スキルアップの道も開けます。
経験年数に応じて研修を受けることで”児童発達支援管理責任者”という子どもの発達計画を立てたり、外部の機関と連携して働くための資格を取得できます。
この資格を持っていれば、収入が一気にアップ!施設によっては年収500万円以上になることも♪
この他にも、”相談支援専門員”や”スーパーバイザー”として複数施設を管理する仕事もあります。
デメリット:終業時間が遅め
放課後等デイサービスの終業時間は、18時半~19時半ごろと少し遅め。
中学生や高校生など、下校が遅い子どもにも対応するため仕方ない・・・
勤務開始は10時~10時半ごろなので、朝はゆっくりと時間が取れます。
会社によっては、勤務時間の調整が可能な場合もあるので1度相談してみましょう!
デメリット:利用者それぞれに特性があり、関わり方が難しい
子どもたち一人ひとりに特性(特徴)があり、初めは関わり方に戸惑うこともあるかもしれません。
特別な配慮が必要な部分はもちろんありますが、目の前の子ども1人1人を尊重し丁寧に関わっていくことは保育園で働く保育士と何ら変わりはありません。
”障がい”に対してあまり構えすぎず、1人の子どもと接するという気持ちが大事!
働いていると、子どもとの関わり方に悩むことや迷うことも出てくるはず。
そんな時は周囲の仲間に相談することで、少しずつ自分らしく子どもと関われるようになりますよ♪
放課後等デイサービスってお給料はどれくらい?
地域にもよりますが、手取りでだいたい18万~26万円ほど。
もちろん、もっとお給料の高い施設やボーナス支給ありの施設もあります♪
住居手当が貰えたり、食事補助のある施設や資格取得支援を行っているところも。
なかには、ブラックな施設もあるのでご注意を・・・
私は、放課後等デイサービスを3施設経験しています。
一番初めの施設で働いていたころは、家賃手当込で手取り14万円ほどでした。
1人暮らしをしていたのですが、今思えばよく生活できていたな・・・と思うレベル(笑)
2つ目の施設から、転職エージェントを利用してみました。
担当の方との面談の中で、「お給料はどれくらいにしておきますか??給料の交渉はこちらでしますよ」と言われ驚いたのを覚えています。
お給料が交渉できるなんて知らなかったし、頭にもなかったから!
それ以降は、2施設目、3施設目と順調にお給料がアップ。
仕事量は特に増えていないのに、お給料は10万円以上増えました♪
放課後等デイサービスはこんな保育士におすすめ
保育園での働き方に悩んでいる保育士さんにとって、「放課後等デイサービス」はおすすめの職場。
私は、保育園独特の縦社会が苦手でした。放課後等デイサービスでは、スタッフ同士が横で繋がることができるので人間関係のストレスがかなり改善されました!
放課後等デイサービス|保育士の仕事内容は?保育士が必要とされる理由も徹底解説!に関するよくある質問
最後に、よくある質問にお答えします。
放課後等デイサービスに向いている人は?
放課後等デイサービスはこんな人に向いています。
- 向上心のある人
- 子どもが好きな人
- 協調性のある人
- 責任感のある人
求められる能力は、保育園とほとんど変わりありません♪
放課後等デイサービスの仕事ってきつい?
保育園よりきつくはありません。
子どもが利用する時間が短いので、就業時間内に支援以外の仕事が済ませられる!
子どもの人数に対して働く人の数も多いため、ゆとりをもって支援できます♪
保育園みたいに、トイレにいけない!ご飯をかきこむ!なんてことはほぼありません。
ただ、職員同士で反りが合わない職場だと、気持ちの面できつくなることもあるのでご注意を・・・
まとめ:放課後等デイサービス|保育士の仕事内容は?保育士が必要とされる理由も徹底解説!
この記事では、放課後等デイサービスで働く保育士の仕事内容や保育士が必要とされる理由について解説しました。
保育園での働き方に悩んでいる保育士さんに、放課後等デイサービスはおすすめの働き方。
保育園と比べて規模が小さいため、人間関係のストレスがグッと少なくなりますよ♪
ただ、職場環境最悪な施設もあるので、転職を考えるなら転職エージェントを利用したほうが良い職場”に出会いやすいでしょう。
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